私の施術は、単なる受け身のリラックスの時間ではありません。
身体に触れる刺激をきっかけに、お客さま自身が自分の身体の声に気づくことを大切にしています。

「ここは少し強く感じる」
「呼吸が広がっていく」
「今は緩んできている」

そんな小さな感覚を、自分で意識して受け止めることが施術の大切な部分です。


整体を受けているとき、ただ整えてもらうだけではなく、ふと「自分の身体と対話しているようだ」と感じる瞬間があります。
普段の生活では気づかない小さなサインも、施術のひとときの中でそっと浮かび上がってきます。

古代から、人は他者に身体を触れられることで心や体を整え、安心感を得てきました。
しかし現代では、こうした触れ合いは希薄になりつつあり、自分の身体と向き合う機会も少なくなっています。
だからこそ、静かに身体に触れられる時間は、現代の私たちにとって特別で、大切な意味を持つのです。


触覚を通じて自分の内側と向き合う時間は、日常生活ではなかなか得られません。
受けている間に生まれるのは、私とお客さまとの対話であると同時に、お客さま自身と身体との対話でもあります。
その対話こそが、施術を「ただの整体」ではなく、心と身体に寄り添う特別な時間にしているのだと感じています。

また、この「自分で気づきながら身体と向き合う」プロセスは、慢性的な痛みや長く続く不調を抱えている方にとってもとても大切です。
痛みや不調は、ただ外から治してもらうだけではなく、自分の感覚に気づき、それに寄り添いながら少しずつ変化を受け止めていく中で和らいでいきます。


人はときに、言葉ではなく、絵を描いたり形をつくったりすることで、自分と向き合います。
整体での時間もそれと同じように、身体を通じて自己と対話できる場になり得るのです。

整体屋ー太陽と天秤で過ごす時間が、
身体を通して自分と向き合い、
心と身体を同時に整えていく特別なひとときとなれば幸いです。