骨盤、股関節の形状をよくよく観ていると「脚が垂直に挙がるのは無理がある」ことに気がつく。
股関節を形作る骨盤の骨(寛骨)と大体骨頭は斜めに接地している(写真の赤い線)。
なので、脚は「外斜め」方向に挙がるのが骨格上正しい。ヤンキー座りのような方向。
「しゃがむ」動きも股関節を上に挙げる動きになる。なので、膝を内に入れたしゃがみ方をすると無理が出る。
実際に女性はそういう動きが多く(文化的に仕方ない)、膝や股関節、足首が曲げると痛いと言う方に膝を外向き(ヤンキー座り方向)にしながらしゃがむと平気になる。
股関節を外に捻る筋肉(外旋筋)は、内に捻る筋肉の3倍くらいある。
「外旋六筋」という代表的な筋肉群があるが、理屈で考えるとそこは疲労が溜まりやすい。でもあんまり意識しない場所。
当店の場合、そこを刺激する時は横向きで押すが、押すとほぼ硬いし「何でそこが痛いの?」となる。
脚をあげる動きは股関節の「外捻り」も加わるので、やはりここは重要な場所だと考える。
ちなみに私の考えでは、
「重力に逆らう動き」がいわゆる「筋肉を縮める動き」になり、歩行運動などの脚を挙げる、腕を挙げる動きがそれに当たる。あと頭を挙げる。
それ以外の日常生活に置いてはほとんどが「姿勢を保つ動き」で、それは頭が、身体が、倒れないように「支える動き」で、「筋肉が伸びながら力が入る」動きになる。
つまり、「短く縮んだ筋肉を伸ばすようにストレッチ」に該当する筋肉は案外少なく、そしてそこはあんまりメジャーでない場所だったりする(腸腰筋と大腿直筋、上腕二頭筋はメジャーかな)。
股関節をもっと緩められるようにしたいと考えているが、そのキーに「外旋六筋」は影響が大きいのかなと考察しています。
セルフケアでも効果を確認しようとするが、まだあんまり掴めてない。
※骨格模型はネジで固定されている部分があるため、実際の動きとは異なる所はあります。
※参考図は「外閉鎖筋」は載っていません。
引用図 竹内京子 見るみるわかる骨盤ナビ p34
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