第三冊目のご紹介は、竹内敏晴著【「からだ」と「ことば」のレッスン】です。
演出家の竹内先生が行っていた「からだとことばのレッスン」の内容を主に記した本です。
自分の身体に対して、痛みなどの不調や猫背などの「悪い姿勢」という観方しか持ち合わせていなかった場合、ひとつ違った身体に対しての視点をもたらせてくれると思います。
普段の発声、姿勢、立ち振る舞い、それらは常にその人の「意識」や「感情」などの影響が出ています。ただ「声が小さい」や「姿勢が悪い」と表面的な観方に留まらず、その奥にあるその人の在り方を想像すると、自分の内側に目を向けると、身体の世界というものの広がりが出てくると思います。私の場合、「触れる」ということに関しても、この本でいろいろ考えさせられたり、ヒントを得ました。
久々に手に取ってみたら、また読み返す必要を感じました。