感情は、すぐに脳をジャックする

第八冊目は、佐渡島庸平、石川善樹著 羽賀翔一画『感情は、すぐに脳をジャックする』です。

「ドラゴン桜」や「宇宙兄弟」などの編集者を務めた佐渡島さんと、予防医学研究者の石川さん、「君たちはどう生きるか」の漫画家、羽賀さんの「感情」をテーマに対談したものと、佐渡さんの感情に対しての扱い方に関して主に書かれた本です。

人間の機能として、人が人らしさを感じるものとしてある「感情」。その力は想像以上に大きくて、その影響を分かっていないなと思った所で出会った本でした。

現状はまだまだ自分自身を含めて、感情を冷静に認知、またその幅の広さと深さを理解できていませんが、「施術をする」という行為において、また、「元気に生きる」ことに関してとても肝要なポイントだと思います。

“物事を精緻に伝えるには多くの語彙が必要となるように、感情をメタ認知するには、感情の種類や本質を知っていることが求められます。「喜び」とは何かを理解できていないと、自分の感情に当てはめることが難しいからです。また「喜び」という感情ひとつとってもさまざまな形が存在し、その基準も人によって異なります。そもそも、言語化されていない感情だって存在します。辞書で「喜び」と調べただけでは、自分にとっての喜びが何かを理解することはできず、日頃から問いを立てていくしかないと思っています。”
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